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- 2026.09.03
- ブログ
- 精神科病院で体験したこと その3
「精神科病院での体験 その3」
前回・前々回と
精神科病院での体験について
書かせていただきました
今回はまた
印象的だったエピソードを書かせていただいて
一旦 最終回にしたいと思います
(また思い出したことがあれば書くかもしれませんが)
私が精神科病院で初めて担当させていただいた
入院中の女性患者さん
その方とのカウンセリングは
最終的に10年以上続きましたが
病棟の面談室や その方自身のお部屋で
時には病院の周囲を散歩しながら
本当に色んなお話を聴かせていただきました
そんな中での
ある日のカウンセリング
当時 認知行動療法が流行りだし
私も熱心に勉強したり
有効そうな患者さんに導入したりしていたこともあり
「せっかく勉強しているのだから、この方にも何か役に立つんじゃないか」
良かれと思って、記録などの取り組みを説明しようとしたところ・・・
突然 頬をはたかれました(とても軽くではありましたが)
「???」
何が起こったのか分からず 頭が真っ白になりました
その瞬間
その患者さんは 必死な声で
「今日はもう帰ってください」
そう言って 面談室を出ていかれました
私とのカウンセリングが開始になる前から
もうすでに長い間 闘病されており
カウンセリングで
何かが大きく変わるなんていうことでもなかっただろうけど
ゆったりと一緒にお話ができる時間
それそのものが大事な時間だっただろうに
その時の 自分のブームに乗って
「今、勉強しているこの方法が、この方にも役に立つかもしれない」
そんな自分の思いを優先して 踏み込み過ぎてしまった
そんな風に思い
カウンセリング後は大反省
申し訳ない気持ちでいっぱいになりました
けれど 今でも 強く心に残っていることがあります
私がしんどくさせてしまったにもかかわらず
私にそれ以上の危害を与えないようにするかのように
必死でその場を離れていかれた
そして後日
「やっぱりカウンセリングは続けたいです」
と継続を希望してくださった
その方の強さや優しさを身に染みて感じた出来事でした
同時に
カウンセリングは
「カウンセラーが 何かをしてあげるためだけのものではない」
それを 身をもって教えていただいたようにも思います
新しい知識を取り入れたり
経験が長くなってくると
目の前の患者さんやクライエントさんの
本当の思い 望んでおられること
それを見過ごして
「こういう場合は、こうした方がいい」
「この方法が役に立つはず」
そんな風に つい
自分の思いや考えを当てはめてしまいそうになること
今でも時々あります
この先 さらに経験が長くなっていっても
「分かったつもり」「知っているつもり」に
絶対にしないこと
それを大切にしながら
これからも一人ひとりのお話を
丁寧に しっかりと うかがっていきたいと思っています
精神科病院での体験は ひとまず今回で一区切りです
ここで出会ったたくさんの患者さんから教えていただいたこと
今の私のカウンセリングにも きっと繫がっていると思います
