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2026.08.13
ブログ
精神科病院で体験したこと
「精神科病院で体験したこと」

前回の投稿では
「どうして臨床心理士になろうと思ったのか」について
書かせていただきました

今回は 
私の臨床心理士としての仕事のスタートとなった
精神科病院での体験について
書かせていただこうと思います
(色々ありましたので数回シリーズになるかもしれません)

いよいよ入職し
心理検査とかカウンセリングとか
いっぱいできるのかな・・と
ちょっとワクワクもしていたのですが

何の経験もない私が
すぐにたくさんの仕事を与えられるわけでもなく
いくつもの入院病床もある病院だったため
空き時間があれば(というか当初はほぼ空き時間でしたが 苦笑)
病棟に行っていました(というか行かされていました 苦笑)

心理検査をするでもなく カウンセリングをするでもなく
ホールや病室で ただただ 患者さんといる ときに話す

何度か通っていると
打ち解けて話しかけてきてくださる患者さんも増え
ときには
「疲れてるんちゃうか、大丈夫か」と
ご自身もまだまだ症状があって大変なのに
気遣ってくださる方も何人もおられました

とてもありがたかったと同時に
「きっと この繊細さや人への気遣いの強さゆえに しんどくなってしまわれることもあるんだろうな」
そんなことを考えたりもしていました

今振り返ると
カウンセリングという決まった枠がない中 ただその方と一緒に過ごしながら
その方の 人生のこと、家族のこと、病気のこと・・とても大事なお話を聴かせていただけた
ものすごく貴重な時間だったなと思います

当時の私は まだまだ経験も技術もありませんでした
それでも その方のお話を前にして 
「この方のことをちゃんと知りたい」
「この方のお話を 一生懸命聴きたい」
ただその一心で 誠実にお話をうかがっていたように思います

その思いは 少しは患者さんにも伝わっていたのでしょうか
今となっては もう分かりません

あれから30年近く
いろいろな経験をして 知識や技術も身につけてきました
ですので 
もちろん あの頃と全く同じようにお話を聴くことはできません
けれど 
「目の前の人のお話を 一生懸命 誠実に聴く」
これは 今も私の中で大切にしていることの一つです